症例紹介
Case Introduction
血小板由来成長因子(PGF)症例
※写真データは当組合加入病院である「あかつきペットクリニック」より提供。
犬:角膜潰瘍
投与箇所:右目 投与方法:点眼

角膜潰瘍は角膜層が欠損する疾患で、外傷や刺激物質、ドライアイなどによって引き起こされます。また急激に悪化し、角膜穿孔を引き起こしたり、眼球内に細菌感染を起こすこともあります。
一般に、臨床現場では、ヒアルロン酸や抗生物質の点眼が行われており、点眼治療だけでは角膜の修復が見込めない場合は外科的処置が検討されています。
本症例は、涙液補充を行っても改善しなかったため、イヌ血小板由来成長因子療法を実施したところ、治療開始後3週目には角膜への血管新生が確認され、角膜の上皮化、結膜充血と角膜混濁の改善が確認されました。また、有害事象はありませんでした。